第13回富士国際HC総合2位

JBCFグランペールサイクリングチームの田中です。5/22に第13回富士国際HCに参加してきましたので内容レポートします。

今回のコースである富士あざみラインは高勾配が長い距離続く酷いコースで有名です。15%を超えるような過度な激坂が苦手な私にとっては苦手なレイアウトで、未だちゃんと走れたことがありません。
このコースを得意とする選手は真のクライマーだと思ってます。(ちゃんと走れない私は三流クライマーですね)

毎回登るたびに二度と走るかこんなクソコースと思うのですが、何故か春になると走りたくなる不思議な道で、今年で参加3年目になりました。毎年6月の中頃にJBCF富士山HCと併催で開催されていたレースでしたが、今年はJBCFカレンダーから除外され開催時期も5月に移動。

只でさえ人気のないレースなのに巨大レースである榛名山HCと重複し、参加者いるんか?なんて思ってましたが例年通り300名ほど参加、このレースは物好きな固定客で成り立ってますね。今年は総合優勝を狙っていましたが高き壁と、不調に悩まされることに・・。

・レースまで
菰野~八ヶ岳とレースが続き、一時緩んだ練習量をGWで急浮上、CTLは123まで上がりました。当初、5/15の車坂に参加する予定でしたが、2週もレースが続くと練習量が下がるためDNSを選択。車坂はチームメイトのゆうせいさんに託しました。
※車坂はゆうせいさんが総合優勝!やはりうちのエースは強いです。

このところ菰野辺りをピークに徐々に調子が下降している感じがしていましたが、GW明けからは不調が顕著になり前週のあざみ試走やレース当週の練習では目も当てられない状態に劣化、ヤビツを本気で走っても28分台と年代別ですら戦えないレベルにまで落ち込みました。これまでスランプを経験したことがなかったので対処に悩みましたが、まずは休んで体を回復させることに。

振り返るとGW以降はTSBが常にマイナス、練習量をどんどん増やしてるのに同時に減量まで行い体が衰弱。当週は淡水化物排除までやってしまい、これが決め手で身体が悲鳴を上げてしまったのかなと推察しました。最近は結果を求めて必死になるあまり、負荷を掛けることばかりに注力して、体を労わることが疎かだったと言わざるをえません。張りっぱなしだった気持ちを一度緩めようと木曜晩~土曜日までレスト、体重も気にせず栄養を摂取し体をリカバー。長い目で見てこの先続く富士ヒルや乗鞍までに調子を上げ、更に強くなるため一度リフレッシュさせることに専念しました。

発表された富士国際のエントリーリストには、まさかの矢部さんという超人がエントリー。八ヶ岳は色んな偶然が重なり勝てましたが、あざみは実力の差が顕著に表れるコースなので戦いになるかさえ疑問でした。その他にもJPTで走る屋部さんや伊吹E1優勝の中村さんなど骨っぽい相手が多数おり、もしかすると入賞も厳しそうな見通しに。

・レース当日
3時に起床、起床時体重は56.2kg(BMI=17.7)、とんでもなく低体重ですがこれでも少し増えた方です。
会場には5時頃到着し100milesの方々と雑談したりしながら時間をつぶし、6時30分頃からローラーでアップ開始。5分310Wくらい狙いでメーターを見ずに踏んでみたら結果は314W。体感よりパワーが出てるので調子自体は少し上向いており、もしかするとレースも何とかなったり?とちょっと楽観視。

スタート時間間違えたことで補充のタイミングを誤ったりしましたが、よめちょいさんからバナナ貰って(半分落としちゃいましたorz)事なきを得て万全の状態でスタート地点へ。ユーロードのホタカさんが応援に駆け付けてくれたのは本当にうれしかったです。来週の富士20合ライド楽しみにしています(^_^.)

・レース本番
今年の伊吹山みたく矢部さんのロケットダッシュを構えていましたが、誰も飛び出さず落ち着いたスタートに。開始後しばらくは屋部さんが先頭で走っており、1kmほどで集団と少し距離が開き始めたので合流。後ろを確認するとすでに縦長になっており鳥壁に着くころには私とダブルやべさん、中村さんの4人に絞り込まれました。ここまでは想定通りの展開なのですが、矢部さんは前で上げるでもなく私の後方で足をじっくり貯めている感じで何だか不気味。

どこで飛び出されても対応出来るようにこちらも足を貯めて走っていましたが、今日もやはり好調という手応えはなく、強烈なのが一発がきたら対応できる自信はありませんでした。鳥壁からの九十九折れでも誰も強度を上げず淡々と進行。集団内は皆まだ余裕がある感じで、レースは馬返しに入ってからかな、なんて予想。

いよいよ馬返しまで200~300mほどとなり、そろそろ構えるかと思っていたら矢部さんが先頭へ。するとアタックが掛かるでもなくグーッとペースが上がり、余裕が一転一気に危険水準へ。他の二人はこれに耐えきれず千切れ、瞬く間に先頭は矢部さんと私の2人になってしまいました。

私も一切余裕が無く、馬返しからの激坂が始まり間の無くジワリと遅れ始めることに。苦しい状況でも対応できるよう今回は保険で34-30Tという日頃使用している39-27Tからかなりギア比を小さくして臨んだはずなのに全くギアが足らず、上半身を捻る無理やりなダンシングで更に体力を擦り減らし最早限界でレース終了。残り2km地点では左脹脛を攣り全く踏めなくなり、後続の2人ともジワジワ距離がつまりましたが辛くも2位を死守。

ゴール前に痛みを堪え踏んだため肉離れのような状態になってしまい、ゴールした瞬間に体を支えられず崩れ落ちました。10分ほど立ち上がることも出来ず、チャンプやケンボーさんに脚を伸ばしてもらう何とも情けない状況で悲しかったです。

ホビートップなので強いのは分かっていたつもりでしたが、想像以上に次元が違いました。アタックを見るまでもなく、じわっと引き剥がされ敗れ去る完全敗北です。私はホビートップで戦うレベルではないことを痛感するいい機会になりました。もっと強くらないと、この先続くレースでは入賞はおろかシングルリザルトすら厳しいなと思います。夏までに知恵を絞って少しでも距離を詰めないと。

・レース後
表彰式終了後に矢部さんに、この後どっか走りに行きます?と聞くと折角ここまで来たから富士ヒルコース走って帰るわと。何てナイスな提案、脹脛は高強度を踏まなければ問題ないくらいには回復していたのでもちろん便乗。

中村さんも道ずれにして今年の伊吹山優勝トリオ(E1,E2,エキスパ)で富士スバルライン登頂することに。
ペースはポタリングやから~、と守られた例のない紳士協定を結びスタート、結局開始からぐいぐいL3くらいで走り料金所から1時間9分(フルコースで1時間12分くらい)でシルバーリング獲得、良い練習が出来ましたorz

・今後
次回はいよいよ富士ヒル。メンバーがとてつもないことになっていて、乗鞍並みにレベルの高いレースになりそうです。あのコースは上りではなく平地なので、私のような干物系低出力サイクリストには出番のない舞台なので、順位とか結果は一先ず気にせず、強豪との戦いを純粋に楽しんできます。

次回は車載カメラを装備するつもりなので、何とか最後のスプリント勝負までを映像に納められるよう頑張ってきます。

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