乗鞍スカイラインヒルクライム チャンピオンクラス優勝


田中です。
乗鞍スカイラインヒルクライム(チャンピオンクラス)に参加してきました。


結果は優勝で今シーズンは4勝目(1敗)、知りうる限りでは今年のヒルクライムレース最多勝です!(次いで星野君の3勝。違ってたらすいません)

エントリー済みの大会で残すところは乗鞍のみ。あと1か月半、集中力を切らさずキッチリ仕上げたいと思います。

レース内容をレポートしますので、宜しかったらご一読ください。

【レースまで】
G.W明け~富士ヒルまでの間は疲労や落車などあり調子を落としましたが、6月後半からは復調。
怪我が癒え疲労が抜けたこともありますが、ここ最近頻度の減っていたSSTやL4走、無酸素インターバルなど、HCで重要となるメニューをローラーで熟したことが大きいと思います。

人と競う練習はレース慣れするため/限界を超えるために大切ですが、必死になるあまりどうしても無理な走りになり、疲労は溜まり、走り方も崩れます。なので乗鞍スカイラインまでは黙々と個人練習しようと決め、己の走りを改善する期間に充てました。

その甲斐あって春頃のパフォーマンスを出せるまでには復調。ここまで戻せたので、裏乗鞍では勝つ自信までなくとも、互角には戦えると考えていました。調整が上手くいったのは伊吹山以来で、久々にレースが楽しみな状態で参戦。

【レース当日】
起床体重は57.3kgでやや重めですが、3週前に60kg以上あったことを思えばよく絞れました。スタートは8時15分と比較的ゆったりな時間だったので、アップもしっかりと実施。昨年のレース展開を参考にすると、序盤から猛烈にペースが上がることが予想されたため、しっかりと足を作り込んでおきます。

会場ではnovさんや木内さんと直前までお話し出来たので、気張らずリラックス出来ました。
お付き合い頂いてありがとうございます(^^)

今回のエントリーリストで気になるのは乗鞍スカイライン3連覇中の矢部さん、今年好調のシュンスケの2名。
作戦としては開始間もなくの激坂で矢部さんが上げてくるはずなのでキッチリ反応すること、それ以外はノープランです。試走も含めコースを走行した経験がないためyoutubeでコース動画を確認したところ、延々と急勾配が続く非常に強烈なコースだと知ったので、出来れば余力を持ってアタックを対処したいと願うばかりでした。

【レース本番】
先頭で矢部さん、シュンスケと並んでスタート。人数は15名と少ないのでスムーズに進みます。

開始後暫くは先導車が誘導し、数百mほど走ってスカイラインへの分岐からリアルスタート。ここからいきなり10%の勾配が始まりますが、予想通り矢部さんが開幕アタック!いきなり私、矢部さん、シュンスケの3名に絞られます。
私と矢部さんはまだ余裕ありですが、意外にもシュンスケは肩で息をしていてすでに厳しそう。そしてローテが一周だけ回った所で矢部さん2回目のアタック!!

シュンスケは中切れし、後ろにいた私も矢部さんから遠ざかりますが、キッチリと埋めて先頭は2名に。ここまでは開始僅か5分ほどだったと思います。

既に厳しい状況でしたが、恐らく矢部さんも相当辛いはずなので、チャンスと思い前に出て緩めず踏み続け、3kmほど走ったところで独走状態に持ち込みました。

普段のレースであればこれで勝ちを確信し、あとは得意のペース走で淡々と距離を消化するのみなのですが、今日は様子がおかしいです。

独走に持ち込んだは良いものの、自分の足も心肺も終わってしまうほどエネルギーを使ってしまい、作戦を間違えたことに気付きます。

ここからの15kmは苦しかった以外の感想はありません。早く終わりたい、負けてもいいからレースを止めたい、メカトラせんかな?など後ろ向きな考えに思考が支配され続け、パワーもどんどんと降下。一向に拡がらない矢部さんとの距離が苦しみへの拍車を掛けます。今回はボトルレスのため喉を潤せず、回復も出来ません。

それでも耐えに耐えて最後の緩斜面に到着、この頃には矢部さんとも距離が開いていたので、勝てるかもしれないと思い始めます。

ゴールまで2kmほどとなった所で先導車からメチャクチャ速いよと言われ、そんなはず無いやろ!?と思いつつも最後の力を振り絞ってゴール。あまりに苦しくて本当に倒れそうになりました。

そしてサイコンを確認するとタイムは59分半…?

レースのうち50分間はタレにタレて耐え抜いただけだったので、まさかのレコード更新に状況が飲み込めませんでした。

【レース後】
2位は矢部さん、3位にシュンスケ、各々1分差でゴールしました。


今回の走りは課題だらけで反省しかないですが、無事に優勝出来ましたし、乗鞍のレコードという名誉ある記録も残せた達成ので、素直に嬉しく思います。




表彰式と岐阜新聞のインタビューを済ませ、その後は乗鞍高原へ。三本滝まで軽く上ってその後どか食いしてデブ化。



明日もエコーラインを走りますが、疲労もあるのでゆっくりとコースを確認しながら、景観を楽しむポタライドにしようと思います(^^)



【今後】
次戦はいよいよ天王山、乗鞍です。

今シーズンは結果だけみれば順風満帆ですが、不調や怪我、体調不良等、上手くいかないことばかりで、思い返しても苦しい状況が続きます。そんな中で毎回タフなレースが続いており、いつも不安で一杯で、ちょっと疲れてきました。手加減出来るほどの寛大さは無く、いつも全力全開でレースに挑んでいるので、余計に疲れてしまうのでしょう。

しかしここで気を抜いて最後の詰めが甘くなっては何のために3年間頑張ってきたのか分からないので、二、三日の休養の後、いよいよ最後の仕上げに取り掛かります。

どんな結果になるか分かりませんが、ハッキリとしていることは私より確実に強い選手が数名いることです。現状では優勝争いに加わるのは厳しいです。

勿論簡単に負けるつもりはないので、少しでも距離を縮められるよう、弱点の克服と特技の熟練に励みたいと思います。

残り1か月半、燃え尽きるつもりで駆け抜けます。

では、次は乗鞍レポートにて。

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