31回 ツール・ド・八ヶ岳 チャンピオンクラス優勝

31回 ツール・ド・八ヶ岳 チャンピオンクラス優勝

田中です。

4/16に第31回 ツール・ド・八ヶ岳に参加してきました。結果は優勝で、春3戦(菰野、伊吹、八ヶ岳)を全勝で終えることが出来ました。




ただし、OP参加のマトリックスパワータグ ホセ選手には完敗です(^^)

内容をレポートしますので、宜しかったらご一読ください。

【レースまで】
伊吹後の暴飲暴食で一時的に体重が4kg増。
菰野後は体調不良で何も口に出来ず辛い思いをしたので、今回は鬱憤を晴らすつもりでしたがやり過ぎました。

火曜日からは再び質素な生活を開始。当日57kg前半位まで落とすつもりで減量に取り組みます。

練習は通常営業で月~金で700TSSほど乗り込み。何故か調子が上がってこず、低空飛行な状態が続きます。 伊吹山を勝ったことで集中力が切れてしまったのでしょうか。

レース前日はいつものように大輔さん車両に同乗し、途中きょう監督やホタカさん夫妻と合流し、諏訪大社を観光したりしながら八ヶ岳へ移動。

諏訪大社上社本宮


昨年に引き続きレーススタート地点からわずか5分のきょう監督宅に宿泊させて頂きました。至れり尽くせりにおもてなし頂いて感謝しかないです。

今回は状態が整わず、疲労があるにせよ全力で好調時-20Wほどの状況。自信が全く無く、直前になってレースが怖くなり、DNSを真剣に検討します。一時は取り止めと決めたものの、ひょんな事で参加することを決め、しっかりと食べて睡眠をとり出来るだけ身体を回復させることに努めました。(大輔さん、きょう監督 > 本当にご迷惑をお掛けしました。。)

【レース当日】
起床は6時。体重は56.6kg。予想以上に軽量です。少しでも軽くしたかったので、朝に長湯をして水分を抜き更に絞りに掛かります。八ヶ岳は緩斜面のため重量はさほど影響ないと分かっていつつも、自信を持たせたかったので足つりリスク承知で追い込み。

7時頃からアップを始めるとパワーは出ないものの此処は標高1000m。通常5分減?くらいのはずなので当てになりません。足の感触はしっかりと踏むことができていて、これならレースを戦えると安心しました。

監督宅を8時出発し会場には8時5分頃着、ホンマに近くて助かります。レース1時間前まで猫と遊んでられるなんて他のレースじゃ考えられないです(^^;




【レース本番】
今回はOPでマトリックスのホセ選手と田窪選手が参加。昨年も田窪選手は次元の違う走りを見せてくれましたが、今年は更にホセ選手まで・・・。JPTでもトップの実力を持っているので、勿論勝負になりません。

展開を考え、アタック乱舞になれば早々に見送ると決めていましたが、ホセ選手からすれば日頃と異なりライバルのいない状況なので、アタックをする必要はありません。
レコードを狙うとも宣言していたので、おそらくハイペースなTT走で来ることが予想されました。
これだと単純なFTPの高さ比べになるので、私にとっては嬉しい展開。八ヶ岳は緩斜面でツキイチの恩恵は大きく、更に今年は強い向かい風。如何に相手が強力といえど後ろにつけばソコソコ付いていけるのでは?と思っていました。

毎度お馴染み中村氏もこの展開なら嬉しいはずで、あとはどちらが最後まで食らいつけるかが勝負になりそうです。

スタートはスケジュール通り9時。
スタートと同時にマトリックスの2名が上がりホセ選手が先頭固定で引き始めます。
ペースは爆速、こんなペースで一時間走るん!?と思いつつも、私が苦しいのなら他の選手は堪らなく苦しいはず。
我慢比べやと言い聞かせ、ホセ選手⇒田窪選手⇒知らない選手(すいません・・)⇒私の並びで走ります。前の選手はペダリングからして無理して踏んでいるので、いつまで持つかと考えていたら5分?ほどで降り。

田窪選手との距離をさっと詰め、ここからは仁義なきトレインに張り付くぞ~と意気込んでいたら、8分ほど走ったところで田窪選手が左に逸れ後方に下がります。何やろ?と後ろを見ると後続は5mほど離れて中村氏のみ、後はもう見えません。田窪選手は恐らく第2集団を引きに行ったのでしょう。

10分経過し林道に到着する頃には中村氏も見えなくなり、ホセ選手と私の二人旅になります。僅か10分で優勝はほぼ手中に入りましたが、目の前にはホセ選手。何処まで食らいつけるか、どんな走りをするのか、この期を逃すのはあまりに勿体無いので引き続き付いていきます。

此処からは斜度が緩み、ツキイチは更に楽になります。加えてホセ選手もペースを少し落ち着け、私も思考を保てるペースに変わりました。ここまではずっとツキイチしていたものの、流石に鬱陶しいと思われたのか交代を促され、観念して少しローテを開始。

刺激を与えたり邪魔だと思われると仁義なきアタックで殺される恐れがあったので、ペースを落とさず上げずでTTに加担します。(途中一度だけペースアップ!!と叱られました笑)

何事もなく淡々と距離を消化し、気付けばハーフコースのゴールに到着。ここまでくれば残り1/3、まだまだ元気で楽しくて仕方なかったです。

ここには給水ポイントがあり、今回はボトルレスで当日はとても暑かったため水を貰います。1回目は失敗し少し焦りましたが、2回目は受け取りホッとして補給しつつ右を見ると、ホセ選手がダンシングしています!!

あらー、と思い急いで追いかけますが、このダンシングが長くとても強力でジワジワ離され、結局10mほど距離が開きました。

しかし、その後は僅かに開きは大きくなるものの、視界には捉えれる位置を保って走ります。九十九折れが続くレイアウトで、大きく離されると見えなくなり気持ちも切れるため、しっかり集中して追走。


ここで安原監督が先導車から後続と2分差と教えてくれたため、優勝は決定。けど今はもうそんな事はどうでもよくて、重要なことは前に離されないこと、その一心で走ります。
次第に苦しさも増してますが、楽しさが上回っているので不思議とタレません。

しかし、やはり体は無理をしていたようで、左脹ら脛に違和感が。これは不味いとダンシングで誤魔化しますが、どんどん無視できないレベルになり、残り2km地点辺りで完全に足つり。その後は失速し、足を庇いながら不甲斐ない走りでダラダラとゴールになだれ込みました。結局1分離され、1時間切りも届かずです。

ホセ選手は強い向かい風の中ほぼ独走で驚異のコースレコード。

恩恵を多分に受けた私は時間差やタイムだけ見れば大健闘していますが、それは淡々と走ったからであって、離された瞬間のダンシングも、あれはホセ選手にとっては単なるペースアップに過ぎず、アタックでもなんでも無いはずです。完全に子供扱いされただけで、戦いにすらなりませんでした。JPTトップの本領を見るまでもなく、ただただ圧倒されただけですね。勝てなくて当たり前で変な話なのですが、こうも差があるとやっぱり歯痒いです笑

【レース後】
ゴール後はホセ選手と握手した際、very strong!と言っていただいたのでニヤついてしまいました。(リップサービスやで)
雑誌の記者からホセ選手とツーショット写真を撮影頂いてから少し下った荷物置き場へ。
マトリックスの安原監督からはフニャフニャな走りだの見た目がしょぼいだのボロカスに言われつつ、お前は強いと褒めていただいてホンマに嬉しかったです。(リップサービスやで)体幹がなく、足の踏力を体が支えきれず相当なロスが出ていると思われるので、今後はパワトレだけではなくシャシーも鍛えるため筋トレを始めることにしました。


2位は中村氏ですが、約3分引き離す大差での勝利を収められたので、菰野の借りは返せました(笑)とはいえ今年の成績は2⇒1⇒2位、ホンマに強い!


きょう監督は強豪ひしめく中全く絞れていないのに6位、大輔さんも怪我から復帰後で完調でないのに年代別4位と一緒に参加したメンバー皆が入賞することが出来ました。私は終いが少し歯切れの悪いレースになってしまいましたが、昨年のリベンジを無事達成しチャンピオンクラス優勝。



















そして今年のレース副賞は話題のLAKEの160g超軽量シューズであるCX301!!
欲しかったシューズなのでめちゃくちゃ嬉しかったです(^^)側面は柔らかで履き心地がとてもよく気に入ったので、届き次第速攻で履き替えようと思います。

レース後はきょう監督と大輔さんに加え、ハナケン氏兄(毎日午前様で練習出来てへんのに4位、さすが!!)、中村氏と昼食し、ソースかつ丼大盛りでデブ活。帰路もおにぎりやチョコを頬張り、帰ってからも晩御飯に加えて菓子パンやポテチなどで暴飲暴食。

やっぱりレース後は我慢が聞きませんね(^^)少しでも戻そうと今朝はレース翌日ですが,
しっかりヤビツを上ってきました。












ケンボーさん、疲れている中ありがとうございます!


【今後】
勝負の3年目、その前半を全勝で終えました。冬季の乗り込みで強くなったことに加え、今年はEmondaにも乗り慣れ、ホイールものむラボ6号と文句の付けようのない機材を揃えられたので、シーズン開始前から昨年を上回る走りが出来る自信はありました。しかし、やはりこうやって結果になって表れてくれると嬉しいですし、モチベーションを継続させてくれます。

今後エントリーしている大会はMt.富士、乗鞍のみで、もしかするとこの2大会で今年を終えるつもりです。


ここからはいよいよ真打が出てきますので、胸が弾みます。
昨年の乗鞍トップ4と今の私でどれほど距離があるのか不明ですが、少しは距離を縮められたとは思っています。ただしまだまだ彼らの方が断然強いのは間違いないため、6月まで山籠もりで鍛えて強くなって戻ってきます。

まずは待ちにまったG.W、各地の峠KOMを更新し倒してきます!練習にお誘いしている方々はよろしくお願いします。




では、次回はMt.富士レポートにて!

コメント