マウンテンサイクリングin乗鞍 2019(田中)

マウンテンサイクリングin乗鞍 2019(田中)

マウンテンサイクリングin乗鞍に参加してきました。一年ぶりに参加したレースは刺激的で楽しかったです。レポート投稿しますので、よろしかったらご覧ください。

・レースまで
例年は乗鞍でシーズンを終えていましたが、今年は乗鞍が初戦となりました。

今年のターゲットは富士や乗鞍ではなく、台湾KOMに置いており、昨年の秋頃から着々と準備を進め、現時点8割仕上げといったところ。

昨年は富士を勝って気持ちが揺らぎ、乗鞍を敗れて挫折し、さて今後はどうしようかなと悩んでいた頃、サンボルトの忘年会にて台湾KOMの特番を視聴。以前から気にはなっていて、元々今年は参加するつもりでいたのですが、いざ映像で見ると、これやわ!とビビっと来ました。

近頃競技を楽しめなくなってきたのは、目指す背中が無くなったからと推考します。もう一度競技を楽しむべく、台湾KOMへの挑戦を決めました。台湾KOMは日本の選手では誰も敵わないような怪物が相手なので、この闘いに終わりはありません。

選手のレベルは勿論、苦手な激坂をどう乗り切るか、未知の距離と標高に対応できるかなど不安多々ですが、この感覚も新鮮で楽しいです。

そんな挑戦をするに辺り、今年は富士ヒルを回避し、乗鞍も調整レースとして参加。大きな節目を終えると反動で暫く腑抜けになる習性は直しようがなく、これまでターゲットとしてきた2つのレースを諦めました。乗鞍終了後も高い士気を保ち、崩れる心配を回避できたので、残すところ2か月を最大限努力していきます。

新しい目標に向かって黙々と鍛錬しつつ、仲間達との楽しい時間を過ごしてきたので、今年は伸び伸びやれてきました。使命感で戦っていた昨年の私を誇らしく思いますが、今年は自分がしたいことをやっていきます。

今年の取組とその結果などは、気が向けば台湾KOMのレポートで纏めます。

・レーススタートまで
出発前に軽く朝練して状態を確認。今年はテーパリングせず、お盆の後も休みなく練習し、回復に充てたのは前日のみ。しかし疲労はさほどなく、寧ろ好調を感じる手応えで出発。

今年は試走に行っておらず、中央道を通るのは今年初。久々に見る南アルプスや八ヶ岳は余りに雄大で、思わずPAに入り見入ってしまいました。結局は山が好きやから、今でもHCしてるんやと思ってます。

途中、松本空港にて九州から遊びに来たヒムロックを拾い、積もる話をしていたらあっという間に会場に到着。競技から一年遠のいていたので、会場では久々に会う知人たちもいたりで話し込み、最後のほうは喉が枯れました笑

会場では森本さん、兼松さんと明日の走りを雑談。例年三本滝まではけん制やからローテを回してほしいとのこと。今の私が勝負に加わることは出来ないため、今回は最初から動いていくつもりだったので、協力を約束。

兼松さんも仕上げておらず、しかしエンターティナーは目立たんわけには行かんので、三本滝まで一本引きし、コースレコードに加担するわと。私は兼松さんが仕事を終えた後、集団の状況を見てどうするか判断です。

そんな私の優勝予想は森本さんor俊介、次いでぴょんですが、極限の減量でどこまでやれるかという感じ。親しい仲間達なので誰を応援するとかはなく、みんな頑張れーって気持ちです。

今年さらにぶち抜けたぴょんは宿も一緒やったのですが、色々極限まで攻めてて爆笑しつつ、感心しきりでした。一番ストイックな時の私でも、ここまで追い込んだことやってんかったわと思います。こういうキレた選手が頂点で戦えるんやんなーと納得します。

楠とかぴょんとくだらん話を延々して、全く緊張もなく気づけば寝てました。

当日の起床は3時半、すぐに楠と風呂に行って体を温める。入浴後体重は62kg、10月に絞り切れるペースで減量を進めているので、まだまだ重たいです。

アップを念入りにして、宿は6時40分ごろ出発。セレモニーに参加し、定刻通り7時にレーススタート。

・レース本番
今年はスタートした瞬間から速度が落ちず、前目に有力勢が集まる流れ。最初のカーブを曲がったところから兼松さんが上がっていき、付いてこいお前ら!と集団を鼓舞して一本引き開始。しかし、番手の加藤君は兼松さんのペースに合わせず、一人逃げの形になりました。

しばらく様子を見ていましたが、、、我慢できず兼松さんまでブリッジ!
二人で行ったりましょと言葉を交わし取り合えず踏んでいって、少し疲れたので一旦後方へ。ここから三本滝手前まではほぼ兼松さんの一本引き。何時もより明らかに速いペースでレースが進行しており、これはレコードが出るかもそれない予感。

三本滝まであと少々といった頃に大野君が現れ先頭に上がっていき、逃げを開始。
しかし兼松さんのペースも依然速いため、いつものように距離は開かず、最高でも5秒開いたかどうかだったと思います。あの場面はローテ交代やんなーと少しムッとしたので、あえて集団から飛び出して逃げを潰しました。そしていつもより随分小さい集団で三本滝を通過、兼松さんはこの辺りでお仕事終了。

直後のゴンドラの急坂区間で森本さんとあと2名が少し抜け出す形になっていたので、これにブリッジし、先頭に出てグイグイ踏んでいきます。振り返ると付いているのは森本さんのみ、少し離れて俊介、その後ろには数名ほど。足はキツめですが、もう少し楽しもうと思いました。ローテで前に出るときはなるべく力強く踏んでペースを落とさぬように意識。

暫く走って集団を確認すると7名(森本さん、俊介、ぴょん、加藤君、どこかの大学生、嘉瀬君、私)

圧倒的に余裕があるのは森本さん、ぴょんもまだ元気で隙あらばアタックしたそう、俊介は辛そうですがこれはいつものこと、加藤君はかなり辛そうでこれはかなり意外、嘉瀬君は厳しいか。しかし、改めてこの人ら強いわーと感心しきりで、いい刺激を貰えました。

結局中間地点より少し手前の緩斜面区間で足がパンパンになったので集団から降り、今年の私の乗鞍は終了。時間にして20分と少し、健闘したんか、アカンかったんか、心情としては半々でした。

その後はマウンテンサイクリングを開始。様々な知り合いに抜かされ序に挨拶しながら、景色を楽しむポタリング。

好天に恵まれ、本当に山々が綺麗で、乗鞍最高やんと絶叫したくなりました。今年もこの景色を見れて本当に良かったです。

そうこうしてると兼松さんが追い付いてきたので、そこからは2人でサイクリング。
昔乗鞍優勝を目指していた二人が、大会本番に笑顔で会話しながら走ってる状況が可笑しくて和みます。お互いめっちゃ楽しかった!という感想でした。

少して怪我から回復途中の遼君も合流、富士ヒルチャンプ3人のトレインになります。
本人は毅然としていますが、きっとめっちゃ悔しいと思うので、この気持ちを赤城や今後にぶつけて欲しいです。逆襲に向けて、9月は毎週特訓しよう。

更に56さんが加わりチャンプが4人となり、とれたまさんと城所君も合流して豪華なグルペットを形成。56さんはお前らと群れたくねーと言いつつ、顔は笑顔だったので多分楽しまれていたはず笑

大雪渓を過ぎた辺りから、目標を達したい56さんが少しペースを上げ、これに他の選手も協力。遼君が少し遅れ気味で、何度か頑張れーと励ましましたが、やはり厳しそう。
弟子を置いていく訳には行かんので彼を待ち、そこからは二人で再帰を誓いつつ並んでゴール。楽しい乗鞍が終了です。

・レース後
優勝は俊介、お前最強か!!





最後は森本さん、俊介、ぴょんの3人パックのスプリントになったそうで、それでも勝つ俊介はあっぱれです。森本さんも敗れたとはいえ例年以上の仕上がりで、まだまだ神やなと嬉しくなりました。ぴょんがこの二人に食らいついたのには驚きましたし、ホンマに強くなりました。コースレコードも出たそうで、頑張った意味はあったかなと自己満です(^^)

上で雑談してるとモトハルが上がってきたので結果を聞くと2位、しかもラスト1kmまで牧瀬さんと一緒やったそうです。本人はめっちゃ悔しそうですが、脱帽しました。
来年は勝つんやで!

下山は森本さんと一緒に。
レース展開を聞いてたらやっぱり体感したかったなーと、この日初めて悔しい気持ちになりました。勝つとか負けるではなく、その争いに加わりたい一心で、もう一度挑戦してみたくなります。まあ、まずはこの気持ちを台湾にぶつけてきます。例年通りのメンバーで昼食を食べ、色々話してたら結局表彰台まで見届けて帰路につきました。

最初から最後まで乗鞍は楽しいことばっかりやったなーと振り返ります(^^)


・今後
次戦は来週の鈴鹿5ステージに高速シリーズの面々(兼松さん、キリP、キャップ、雑賀さん、トヨカツ、監督枠きょうしろう)で参加。彼等とチームで走れるのは最高ですし、存分に楽しんできます。

以降は山籠もりし、台湾に向けた調整を始めます。去年の乗鞍で反省の弁を述べたとおり、上りで闘うならちゃんと上らなアカンと思っているので、山は性癖と言えるぐらい上ります。山神との過酷なライドも沢山決まっているので、猛者の参加をお待ちしております。

昨年の反動で一年間充電してしまいましたが、ようやく再始動出来ました。これまで楽しいばっかりでしたが、いつまでも楽しいばかりでは楽しくもないです。

仲間達の姿から刺激も貰ったので、あと2か月は気持ちを切り替えて全身全霊で取り組んでいきます!

今後とも宜しくお願いします。

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